【ボイストレーニングの定義に付きまして】

近年ボイストレーニングのスクールも増えております。
様々な情報がネットにも書かれていますが、ボイトレに関しては文字では伝わりにくい部分が多々ありますね。
そのため、私たちの様なトレーナーが必要になっております。


ハイラリンクス、プル、ベルティングなども近年の一例として広まった言葉ですが、歌うという行為は身体を使う為、人によって得意不得意な部分が必ずあります。また、心や聴覚、リズム感なども非常に深く関わってきます。
ですので、良くある画一的なボイストレーニングは非常に危険です。

歌うのにまず大切なのは「息」です。
良い響きを得る為、音程のコントロールなど様々な事に必要です。
その息を上手く使える(吐く)複式呼吸に自然となる方が多いです。
プロのライブ動画を観て下さい。
特にバラードが分かりやすいですが、息の合間に肩が上がったり胸が膨らんでいる方はまず見ません。
肩が上がる、胸が膨らむは胸式呼吸です。胸式のみでは息のコントロールが上手く出来ません。

近年は整体師など身体を治す専門の職業も増えましたので、そういった学校に通っている方はすぐ分かると思います。
全てが複式呼吸かと言うとそうではありませんが、歌うと言う行為に必要な技術の一つです。

また、クラシックの方がポピュラーを教えるのは難しいです。これは違うジャンルだからです。
水彩画の人が油絵を教えてる、和食の専門の料理人が洋食の料理を教えるのと同じだと思えばご理解出来るかと思います。
基礎はある程度同じですが、基礎の上に乗る物が全くと言って良い程違います。
もちろん中には精通して両者教える事の出来るトレーナーさんも多数いらっしゃいます。

各トレーナーが如何に正確に生徒さんの身体を通して伝える事が出来るかどうかでボイストレーニングの質は決まります。
身体を通せないボイストレーニングはほぼ意味がありません。身体、理論がしっかりと身についてこそのトレーニングです。


良く聞くのが感覚で伝えてしまうボイトレのパターンです。
身体のどこをどう使うのか理解出来てないと生徒さんが混乱しますのでオススメ出来ません。
また、声に理解が無いパターンも多いです。
例を挙げるとR&Bとロック系のバンドボーカル、シンガーソングライター系やアニソンなど目指す歌い方の中で更に細かく歌い方が異なり、それぞれに当然対応法が違います。
これはボイストレーニングのメソッドも関係して来ます。
通ってる生徒さん全てが同じレッスンだと個性を無視した単なる押し付けですし、せっかくのトレーニング時間が無駄になってしまいます。

もう一つ大切なのは耳です。
歌うと言う行為は必ず耳を使いますので、如何に耳を良くするかも重要になって来ます。
イヤートレーニング(耳の訓練)も非常に大切です。
これは私たちトレーナーにも言えますが、生徒さんが出してる声を聞いて効果的な改善方法がすぐさま理解出来るかどうかです。
しっかりとしたトレーナーならば、問題解決にすぐさま対応してくれます。
ただ、問題を解決するのはご本人ですので、その点は地道な努力が必要です。
何事も近道は地道なものです。

腹式呼吸や発声の定義、ミックスボイスなど言葉の論争が絶えませんが、個人的には不毛だと感じております。
男性は4つの声区、女性は3つの声区で成り立ってます。それ以外はありませんのでご注意ください。
また、自然と速く走れる人、絵が上手い人など人は千差万別ですので、その人にあった効果的なトレーニング方法が異なります。

ボイトレ基礎の例の一つとして、運動部などに入っていて大きな声を出して育った人達は比較的高い声が出やすいです。
これは声を出すと言う行為に慣れているから、その部位が育っているためです。
あくまで一例の比較的と言う話ですのでその点はご理解くださいませ。

そして正しい練習方法で練習する事、自分の声を理解する事が上手くなる為に必要な事です。
同じ時間を費やしても練習方法が正しく無いと無駄な時間になってしまいます。
ですので、私たちトレーナーが必要になって来ます。


中には他のボイトレを貶めている際どいところもありますが、自信の無さの表れだと思ってます。
当ルームはより実践的にどう言う風になるのか体験レッスンでは必ず録音して聞いて頂いております。

レコード会社やレーベル・事務所からの依頼にて歌手を指導するトレーナーも大勢おります。
そう言った方々が音楽の世界を支えてくれています。
また、自分に合ったトレーニングをしてくれるトレーナーを見つける事も大切です。
その為、業界内部で教えているトレーナーさん達と情報を共有しより良いトレーニングが出来る様、MK MUSIC STUDIOは連携を取ってます。

歌うと言う行為は太古からあるもので楽しい事だと思っています。
プロ・アマ問わず音楽に触れる人たちが増える事をMK MUSIC STUDIOは願っています。